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歌旅日記blog版

豊田勇造の歌旅日記
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2012東北ツアー「さあ、もういっぺん」(2)2012年釜石ライブ
2012年10月2日釜石・青葉公園商店街特設ステージ

十月二日の昼前に伊丹空港を出発し、花巻空港に着くと釜石ライブの世話役・草山雅之くんが出迎えてくれた。再会は一年ぶりというのに、ついこの間別れたばかりという気になるなんだかなつかしい男。秋の初めの東北を車で走りながら、いろいろと話をする。

「釜石のみんなは何とかやってます。大津波の後は、生きていたらそれで十分という気持ちだったけれど、少しづつその気持ちが薄れて来て。でも、あのときあんなふうに助け合ったということは、忘れられませんよ」と、草山くん。

車が釜石の町に入る。去年は無残な姿をしていた街のところどころ新しい店が開かれ、復興の兆しが見える。今夜のライブの会場は青葉公園商店街の中庭。二階建ての仮設店舗が四つ並んでいて、一棟に十ぐらいの仮店舗が入っている。

草山くんの店「MESA」もここに入っている。本職はアウトドアショップとアウトドアツアーだがこの仮設店舗では連れ合いの順子さんと喫茶・カレーの営業もしている。ここのカレーはなかなか、ウマイ。




2012釜石

「MESA」で三 陸ブロードネットという地域のテレビ局のインタビューを受けたり、菊地信平さんが写した津波の時の写真を見せてもらっているうちに夕方になり、口川くんが PAのセットを終えるころ、後藤くん、ベースの志信くん、ギターの三浦くん、パーカッションの木下くん(DVDも担当)たちもう三十年来の釜石のミュージ シャン仲間たちが集まってきた。明日歌う大槌から大久保くんもやってきた。



大漁旗の張られた中庭の広場にライトが灯り、釜石ライブの始まり。ソロで歌ったり、釜石のみんなとセッションしたりで、二時間ほど。ぜひ歌いたいと思っていた「唇かみしめて」「夢で会いたい」「大文字」も歌ったし、後藤くんもソロで歌ってくれた。









今回も被災地に歌いに行くことはどうなのか、と思いながらやってきたけど「勇造さんが来てくれたおかげで、久しぶりにみんなに会えた」と言ってくれた人が居て、その一言で「ああ、来てよかった」と思った。






ライブの後 「MESA」に移って打ち上げ。店内一杯の人でワイワイガヤガヤ。長野県の飯田から来てくれた松下さん夫妻もみんなに混じって話をしていた。一年ぶりに会 えた岩間さん、近岡くんともゆっくり話せた。この岩間さんは津波にさらわれたけれども、なんとか生き延びた人。打ち上げに来た人、ミュージシャン仲間にも 同じように奇跡的に生き延びた人が何人もいる。身近な人を亡くした人もたくさんいる。

そうそう、志信く んも連れ合いの美紀子さんも何とか難を逃れ、そして釜石・大槌地域で唯一営業を続けたガソリンスタンドの店主。時間外にガソリンを売れと木刀で脅かされた り、首を締め上げられたりしたという。その一方で、行方が分からない子供を探しに行くためのガソリンを融通してもらった父親が、後日娘と一緒にお礼に来て くれたともいう。

この話は「生と死の記録 続・三陸物語」(萩尾信也著 毎日新聞社刊)にも載っている。「三陸物語」ともども必読です。ちなみに著者の萩尾信也さんは草山くんの高校時代の同級生。

*このページの写真はすべて菊地信平さん

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