10月7日、いとうくんが亡くなった。
掲示板にもたくさんのひとがいとうくんのことを書き込み
してくれていて、うれしい。
「いとうくんってどんなひとだったのかな」
と思っている人もいるとおもうので、ちょっと長いけど
「いとうくん」という歌の歌詞をここに載せておきます。
歌詞カードの日付を見ると、この歌を作ったのは
2009年9月13日バンコクにて、とある。
けっこう最近だった。
このあたりから、がんになっていたのかもしれない。
「カトマンズレイン」というのは、インドやネパールが好きだった
いとうくんがよく酔っ払ってギターを弾いて歌ってくれた、
(知りあいが作った歌?)なかなかええ歌です。
「いとうくん」 作詞作曲・豊田勇造
東京に一人友達がいる 阿佐ヶ谷のアパートで暮らしている
生まれも育ちも東京江戸っ子だから 「東」と言ったつもりが「しがし」に聞こえる
どんな風に育ったかそれは知らない でもイギリスに留学したことがあるらしい
帰りに寄ったインドで何かを見てしまい 髪を長くのばして帰ってきたという
君を紹介してくれたのは年上のカメラマン 二人が京都へ遊びに来たのは春の桜の頃
東山疎水のインクラインあたりで 写してくれた写真でポスターを作った
十年会わなくてもすぐに分かり合える 毎晩真夜中のジャムセッション
ワインとギター 自分の為だけの時間 満たされていたただそれだけで
阿佐ヶ谷北口の商店街で 古本屋をやってたことがあったね
夕方になったら誰かがやって来て 酒盛りの始まる店だった
酔ってベンツの上で眠ってしまい ヤクザにだいぶたかられても
あんまりへこたれてなかった君 周りばかりをハラハラさせて
どうしてこんなに難しい ただ生きて行くことが 仕事が無ければ住む場所も無い
でも君はいつも何とかやって来れた 運がいいのか何かに見守られてるのか
小さな台所 ガンジーのポストカード 一緒に山に登った友達の写真
きれいに折りたたんだ日本手ぬぐい そんな君の部屋をたずねる人達がいる
真夜中一人で酒を飲んでると 君と話したくなることがある
でも君のところには電話がない だからハガキを書いて出す
君を想えば聞こえてくる あの雨の歌 カトマンズレイン
人々の祈りの満ちるところに 今夜も静かに雨が降る
君を想えば聞こえてくる あの雨の歌 カトマンズレイン
人々の祈りの満ちるところに 今夜も静かに雨が降る